食品メーカーへの就職や転職を目指して、「何か資格を取りたい」、「有利になる資格はないの?」とお考えの方はいらっしゃいませんか?実は多くの食品メーカーで取得が推奨されている資格があります。それは以下の3つの資格です。
- 食品表示検定中級
- 品質管理検定(QC)検定2級
- 初級官能評価士
今回は大手食品メーカー2社で研究開発を経験してきた著者が、食品メーカーの研究開発職におすすめする資格を3つご紹介します。選定した資格はいずれも企業から取得を推奨された資格であり、実務にも大いに役立つ資格です。食品メーカーを目指す人にとって、これら資格を取得することで就職や転職に有利に働くかもしれません!
はじめに
食品メーカーの研究開発では、食品科学の知識だけでなく、統計学や食品にまつわる法・規制等も理解しておく必要があります。私は大手の食品メーカーの研究開発職を2社経験してきましたが、どちらの企業でも取得を推奨された資格があります。それは冒頭でもお伝えした3つです。
- 食品表示検定中級
- 品質管理検定(QC)検定2級
- 初級官能評価士
つまりこれらの資格はその他大勢の食品メーカーでも取得を推奨される資格である可能性が高く、これらの資格を取得することは、これから食品メーカーを目指す人にとって有益ではないかと考えます。
今回はこれら資格の概要をご紹介します。個別の勉強方法や、必要な勉強時間などは個々のリンク先をご覧ください。
おすすめ資格① 食品表示検定 中級
名前の通り、食品の表示(裏面の原料表示など)に関わる法律や規則に関わる資格試験です。初級もありますが、食品メーカーで一般に求められるのは中級以上からとなります。
メーカーにもよりますが、商品開発の担当者が原料表示を作成することもしばしばあり、商品開発を行う人にとっては必須の知識、資格となります。
ちなみに合格すると「中級食品表示診断士」と名刺に記載することができます。食品メーカーに関わらない人でも、普段食べている食品がどんなものから作られているのかの理解が深まり、取得をお勧めする資格です。
おすすめ資格② 品質管理(QC)検定 2級
品質管理に関わる資格試験です。4級からありますが、研究開発職に求められるのは2級以上からとなります。
こちらの資格は食品のための資格というわけではなく、工業全般での品質管理に関わる統計や、品質管理の方法論を問われる試験です。ではなぜ、食品メーカーの研究開発職に求められるのか?それは、効率的に実践的な統計学を学ぶことができるからです。
研究開発では様々なデータを取得し、それを統計的に処理していく必要があります。そのためには統計学を体系的に学ぶ必要があり、そのためにも品質管理(QC)検定2級の取得が推奨されていると考えられます。
おすすめ資格③ 初級官能評価士
官能評価を実施するための方法論に関わる資格試験です。初級の内容を学ぶだけでも官能評価実施にまつわる知識が体系的に身に付きます。
食品メーカーの開発では、開発したものを試食評価(官能評価)して、改良を進めていきます。そんなときに試食評価する方法が適切でなかったらその結果はどうでしょうか?その試食評価の結果に妥当性がなく、改良が間違った方向に進んでいく危険性があります。
本資格では官能評価の結果に影響を与える要因等を学び、どのように実施していくとよいのかといった知識が要求されます。また、食品の官能評価(味覚や嗅覚など)以外にも、色の官能評価(視覚)などを実施する際の知識についても学びます。
おわりに
今回は食品メーカーの研究開発職におすすめする資格を3つご紹介しました。
食品表示検定中級
品質管理検定(QC)検定2級
初級官能評価士
これらの資格は食品メーカーで取得が推奨されているものでもあり、実務でも大いに役立つものです。食品メーカーへの就職、転職にも役に立つかもしれません!
以上、ご覧頂きありがとうございました。
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